なかれてみようか

昨日の鱗は「北海道に一緒に行けない鬱憤を表現したの」と言うことです。

昨晩シャワーを浴びた後、あえて居間に居た山口(仮)にツッコミどころか「おやすみ」さえ言わず、そのまま不貞寝した自分に、今朝になって酷く怯えた様子の山口(仮)が謝りながら冒頭のように理由を話しました。

テメエ、オレが風呂と布団が大好きな人間と知ってるだろう。
会社も布団に包まりながら行けたらイイナ、そしたら仕事中は屋上に布団干しておいて、帰るときにはお日さまの匂い一杯のお布団で帰れるナア、なんて妄想をかます女だぞ。

お風呂なんて。ライオンの口からお湯が出る例のアレに替えたいナ、そんで勿論天井は外からは見えないガラス張りにして毎日星空を見ながら露天風呂ライフを楽しめたら存外の幸福ジャン？なんて半ばまで計画立てた女ですよ。

何が悲しゅうて巨大鱗(南米辺りの川に居そうな魚の鱗に似ている）の浮いた生臭い風呂に浸からされなければならぬのか、いや浸かってないけど。

と、疲れた声で切々と話すと、山口(仮)がさめざめと泣き出しました。
…冗談のつもりだったんだよう…と言いながら。

うん、そうだろうとも。
冗談でやったんじゃないんだと言われてもかなり困る。
解ってるんです…普段の自分ならツボに入る類の冗談なんです。
只…昨日はもう、会社行った後に病院行って疲れてたんだ…。
「さあ！今日の疲れを取るためにザブンと入ってプッカリ浮いちゃうぞうV」
なんて思ってお風呂の蓋を開けたら見た事も無い世界が待ってました〜ってなって御覧！？

キレルダロ！？

まあ、2度としませんと約束させたのでもう良いです。とか言って心が広いフリをしてみる。

と言うわけで、今夜も微妙に生臭い気がするお風呂に入って来たのでした。

　
　
今回一番の謎は『巨大鱗を何処から調達してきたのか？』だったのですが、山口(仮)曰く「金で買えないものなんて無い」らしいです。

このハイソサエティめ。